〜〜【APA−JフラッシュNo.49】〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ペンタゴンの環境汚染度を、数値で解り易く示しているサイト。問題点を、イ
メージし易く示すことの重要性を思い出させてくれます。多くの人に伝わる手
段として、数値やアートのイメージパワーを使いたいものです。 (M)
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【APA‐JフラッシュNo.49】
米国国防総省による地球環境に対する攻撃―超大国は超汚染国だ
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米国の軍事機構は世界最大の公害源である。米国政府が終わりのない先制攻撃
戦に没頭するにつれ、国防総省は地球上いたるところに環境テロの毒を注入し
ている。
・米軍は、主要化学企業5社を合わせた量よりも多い毎分約1トン、年間50
 万トンにも及ぶ有毒な汚染物質を発生させている。
・2004年、4010億ドルだった国防省予算は、軍を絶滅危惧種保護法、
 および海洋哺乳類保護法から免れさせている。
・ワシントン州ハンフォード、コロラド州ロッキーフラッツ(訳注1)そして
 ネバダ実験場(NTS)(訳注2)などでの核兵器の開発は、各地に有毒な
 遺産を遺した。
・米軍は毎年、米国中の大量運送機関を22年間運転する分に匹敵するエネル
 ギーを使っている。
・航空母艦1艦で1日15万ガロンの燃料を使用する。
・戦闘機1機が1時間に消費する燃料は、平均的な米国のドライバーが2年間
 で使用する燃料と同等である。

<世界規模での環境人種差別>
米国は、そのような惨事に対処する準備が十分でない国内外の多くの発展途上
地域で、大規模な環境破壊を引き起こしてきた。
・米国内には1万4000以上の汚染された軍事拠点があり、その多くは低所
 得地域や、有色人種のコミュニテイに隣接している。
・今までに、200トン以上の有害廃棄物がフィリピンに廃棄された。
・プエルトリコのヴィエケス島における砲撃テストや劣化ウラン兵器テストは、
 一般市民を殺傷した。これはラテンアメリカの非核地帯を宣言した条約(訳
 注3)に違反する行為である。
・パナマ運河地域には12万発以上の不発弾や埋蔵化学兵器が残されている。
・米国は、途上国の軍隊に対する武器と軍事訓練の供給を継続し、企業による
 人々と環境の搾取を許す抑圧的な社会情勢を確立している。

<地球環境破壊テロリズム>
米国は、多くの発展途上地域に残した地雷と不発だったクラスター爆弾が、耕
作可能地と生物多様性を減少させ、死の脅威を引き起こし続けていることにつ
いて責任をとることを拒否している。その上、核兵器と原子力エネルギーへの
関与により、米国は10億ポンド(4億5300万キロ)以上の劣化ウラン廃
棄物を作り出している。劣化ウランは半減期が45億年という毒性の高い放射
性物質であり、安全に廃棄することができない。そこで国防総省は、超高密度
の軍需品を製造する他国や企業にこれを売却したり贈与している。
・1991年の湾岸戦争当時、米軍は63万回の劣化ウラン弾攻撃を行い、ク
 ウェートとイラクに何万件ものガン、遺伝子変化、そして死を帰結するに足
 る劣化ウランを残した。
・イラク、ユーゴスラビア、アフガニスタン、そして2003年の再びのイラ
 ン爆撃の際に、米国は、Aー10対地攻撃機、トマホークミサイル、戦車砲、
 小銃から劣化ウラン弾を発射した。
・水道や下水施設への意図的な爆撃戦略は、水質汚染による病の発生を招き、
 イラクおよび国際医療関係者の一致した意見によると、50万人に及ぶ5歳
 以下のイラクの子どもたちの死亡の主原因になった(1999年ユニセフ報
 告書)。

<生物多様性対軍事破壊>
国防総省の環境に対する攻撃は、傷つきやすい生態系を破壊する。1992年
のリオ地球サミットが、軍事主義がもたらす環境と開発への影響についての討
議を要求した際、米国は拒否権を行使してサミットの努力を無にした。世界の
軍隊は1分間に190万ドルもの費用を費やしているが、これは環境回復のた
めに使われた費用の3倍から5倍にあたる。これらの資金は地球保護のために、
使われた方が有効だろう。
・2日分の軍事費で砂漠化の拡張を止められるだろう。
・4日分なら、残存している熱帯雨林保護のための5カ年計画が構築できるだ
 ろう。
・5分間分で、絶滅の危機に瀕した種の保存ができ、海洋汚染と1年間闘うこ
 とができるだろう。

<あなたにできること>
1.デモに参加したり、デモを主催する
2.環境保護団体と一緒に活動する。
3.新聞などに投書する。
4.「死の商人」―環境保護規制の撤廃により恩恵を受けている企業―につい
 てのフォーラムを地域で開催する。
5.軍による毒物に最も汚染された兵士や人々とのネットワーク。
6.米国内や海外の米軍基地による地域の環境汚染中止を要求し、環境災害の
 全容開示と復元を提案するリーフレットを軍事施設内や施設近辺に配る。
7.あなたの選挙区の国会議員に、「堅固な地中貫通型核兵器( RNEP)」
 (訳注4)(Bunker-Buster)(訳注5)の開発資金カットという議場修正
 案の支持と、小型核爆弾の研究と開発を禁止したスプラット・ファース条項
 の維持を依頼する。
8.軍事基地を訪れる、市民査察チームを組織する。彼らの環境保護の実践に
 ついて知りたいと求める。
9.戦争税の支払いを拒否し、その分を環境維持のプログラムに寄付する。

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訳注1)米国 Denver の近く、核兵器の廃棄場所です。


訳注2)2002年7月、米国政府は、ネバダ州核実験場入り口にあるユッカ
マウンテンを、核廃棄物の貯蔵所とすることを決定しました。ユッカマウンテ
ンは、1978年のカーター政権による原子力政策の変更(使用済燃料の再処
理路線から直接処分への転換)にともない、1982年に核廃棄物政策法が制
定されたのを受け、1987年に使用済燃料と高レベル放射性廃棄物の処分場
の第一候補地として選ばれました。当初は、ワシントン州とテキサス州も候補
地とされていましたが、ネバダ州に絞られました。しかし、ネバダ州政府は、
ユッカマウンテン・プロジェクトに異議を唱えて提訴した5件などの訴訟を継
続する意向を示しています。
(※ユッカマウンテンについては、下記のサイトを参照しました)
「米国エネルギー事情視察の概要─電気事業連合会報告」(2003年10月
27日 ネバタ州ラスベガス/ユッカマウンテン)
http://www.fepc-atomic.jp/library/report/2003/pdf/01.pdf
http://www.fepc-atomic.jp/library/report/2003/pdf/03.pdf

また、米エネルギー省によると、核爆発を伴わない通算22回目の臨界前核実
験を、西部ネバダ州の地下核実験場で日本時間の2006年3月24日午前5
時に行い、成功したということです。(四国新聞/高知新聞webサイトより)


訳注3)1967年2月に採択されたラテン米国核兵器禁止条約(トラテロル
コ条約)のこと。効力発生は1972年5月。トラテロルコというのは、メキ
シコ・シティの署名地の名前です。1962年のキューバ危機を契機に、ラテ
ン米国諸国が中心となって、非核兵器地帯の構想を提起し、採択されるにいた
りました。締約国は、自国領域における核兵器の実験、製造、使用、管理、貯
蔵、配備が禁止されています。米、英、ロ、仏、中の5核兵器国は、追加議定
書 II を批准することにより、本条約を尊重し、核兵器配備禁止の義務も負って
います。


訳注4) “Robust Nuclear Earth Penetrator” 1メガトンまで、または、広
島で使われる力の70倍のまわりに核爆発エネルギーを持つ核兵器で、地下に
埋まっている化学兵器や生物兵器を、100〜300フィートのコンクリート
を打ち破って攻撃することができます。
(※ 下記のサイトを参考にしました)
1) Friends Committee on National Legisllation(A Quaker Lobby in the
Public Interest)
http://www.fcnl.org/issues/item.php?item_id=88&issue_id=48
2) Alliance for Nuclear Accountability
http://www.ananuclear.org/rnep.html


訳注5)「バンカー・バスター爆弾」数メートルから10メートルのコンクリ
ートを突き抜けてから地下施設を破壊します。着弾精度1m。劣化ウラン(非
常に重い金属)を外皮に用い、高々度から投下する。湾岸戦争(1991年)
のときにイラクの地下司令部を破壊しました。また2001年9月11日のテ
ロに対する報復攻撃でも使われました。bunker は《軍事》掩蔽壕、buster
は破壊する物。
(※ 下記のサイトを参考にしました)
Federation of American Scientists 
http://www.fas.org/man/dod-101/sys/smart/gbu-28.htm 

Goo 辞書(国語辞典)【bunker buster】 〔「地下に隠れた塹壕(ざんごう)
を壊すもの」の意〕
落下速度と自身の重量を利用して目標物を貫通し,その内部で爆発する爆弾。
地下施設や洞窟など,頑丈な目標物の攻撃に用いられる。ディープ・スロート。
地中貫通爆弾。特殊貫通爆弾。
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翻訳ソース:反戦同盟 http://www.warresisters.org/
http://www.warresisters.org/leaflets.htm のページから pdf file が入手できます
<Super Power, Super Polluter environmental flyer (Mar. 2004) PDF>
翻訳協力:大下富佐江(APA‐J翻訳チーム)
翻訳チェック:石原みき子 監修:APA‐Jデスクチーム
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