★米軍のイラク増派に抗議し、すべての外国軍の撤退を求めます
http://give-peace-a-chance.jp/118/070112.html

WORLD PEACE NOW
2007年1月12日

1月10日、ブッシュ米大統領は2万1千人以上もの米軍を
イラクに増派する「新戦略」をTV演説を通じて発表しました。
私たちは、歯止めのない殺戮と暴力を絶望的なまでに拡大するこの
「新戦略」に心の底からの怒りをもって抗議します。

イラクでは1日で100人もの人々が殺され続けています。
平和や復興がますます遠ざかるこの耐え難い状況は、
ウソで塗り固められた口実で始まった米国の戦争と占領がもたらしたものです。
米兵の死者も、開戦以来すでに3000人を超えました。
昨年12月には、ベーカー元国務長官を座長とする超党派の
「イラク研究グループ」が、米国の戦争の失敗をはっきりと認め、
イランやシリアとの対話、パレスチナを中心とする中東問題の包括的解決を通じ
て、2008年3月までに米国の全戦闘部隊を撤退させるという長文の報告書を
提出しました。
しかし今回、ブッシュ大統領が発表した「新戦略」は、
「イラク研究グループ」の提言ともまったく相反するものです。
ブッシュ大統領は、「イラク政策の変更の必要性」を認め、
失敗の責任は自分にあるとした上で、失敗の原因は
「治安維持のために必要な十分な数の米兵がいなかった」こと、
「駐留米軍部隊に多くの制約があった」ことにあると語っています。
つまり、現在13万人もいるイラクに駐留させている米軍を撤退させるどころか、
もっと多くの米兵を送り込み、「活動の自由」を与えて、
「武装勢力の掃討」という名目でさらに多くのイラク市民を虐殺し、
人権蹂躙を続けようというのです。
「イランやシリアとの対話」というイラク研究グループの提言はあっさり無視さ
れ、反対に「テロ支援」や「核開発」を口実にして、イランやシリアにも侵略の
矛先を向けようというのです。とんでもないことです。

ブッシュ政権は、「テロとの戦い」をソマリアにまで広げました。
ブッシュ大統領は「この重要な時期に米軍を増派することが、
イラクにおける暴力の連鎖を食い止め、駐留米兵の帰還を早めることになる」と
叫んでいます。
「武力で平和は作れない」「武力が作り出すのは破壊と憎悪だけだ」
という当たり前の教訓を絶対に認めたがらないようです。
「もうたくさんだ」という声がアメリカの中でも多数となっています。
昨年11月の中間選挙で共和党が大敗したことは、その現れです。

イラク戦争と占領に反対してきた私たちWORLD PEACE NOWは訴えます。

イラクでの、歴史上まれに見る、耐え難い「暴力の連鎖」を断つ道は、
戦争を始めた米国が自分の誤りを率直に認めて謝罪し、ただちに占領を終わらせ、
軍隊を引き上げ、イラクの人びとの平和と復興への努力を、武力によらない方法
で国際的に支援することだと。
私たちは、日本の安倍首相にも訴えます。
欧州を訪問中の安倍首相は、ブッシュ大統領と電話で話し合い、
「イラクの安定化と復興にむけた米国の努力が効果的に進められ、
良い成果を上げることを強く期待する」と激励しました。
航空自衛隊のイラク派兵を延長し、
米国のイラク軍事占領を支援している安倍政権は、米国の戦争犯罪の共犯者です。

イラクの人びとの悲しみと苦痛をこれまで以上に積み重ねて恥じない安倍首相
の発言を、私たちは許すことはできません。
私たちは、航空自衛隊をただちにイラクから撤退させること、海上自衛隊をイン
ド洋から撤退させることを求めます。

これ以上殺すな! そして殺されるな!