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皆様

 朝鮮民主主義人民共和国の核実験実施発表に関連して、世界平和アピール七
人委員会は、けさ、アピールを発表しました。

 声明では実験の実施に反対するとともに、各国の冷静な対応を求め、国連憲
章7章に訴える前に、韓国が進めてきた朝鮮の南北会談を支え、米朝、日朝の
話し合いを進めること、核兵器廃絶に向けて核保有国が真摯な行動を起こすこ
と、日本政府をはじめとする各国政府が朝鮮民主主義人民共和国政府と前提条
件を付けることなく話し合いを始めること、などを求めています。

 緊急なことで、各委員が相互に連絡を取り合い、全員で案文をまとめたもの
ですが、記者会見はできませんので、けさ一斉にファックス等で発表しまし
た。英文の準備もしていますが、とりあえず、お送りします。ぜひ、広く転送
していただいて、紙面などに掲載されるようお願いします。ご協力をお願いし
ます。

 なお、世界平和アピール七人委員会は、1955年11月、下中弥三郎、湯
川秀樹氏らによって創設され、委員こそ入れ替わってきましたが、すべての核
兵器をはじめとする大量破壊兵器の廃絶と、国家主権を無制限に絶対視するこ
となく、国際紛争の武力によらない解決を図る世界秩序を目指して、世界にア
ピールしてきました。アピールの数は、今年6月までに、88本を数え、この
アピールは89本目に当たります。このアピールは発表とともに、各国政府に
送り、WEBサイトにも掲載します。

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2006年10月11日
世界平和アピール七人委員会
委員 伏見康治 武者小路公秀 土山秀夫 大石芳野 井上ひさし
 池田香代子 小沼通二

 私たち世界平和アピール七人委員会は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)
政府が発表した10月9日の核兵器実験実施について、いかなる条件の下であ
れ、朝鮮半島と日本を含めた周辺、ひいては世界の平和と人間の安全保障の立
場から、反対を表明する。核兵
 器によって、国の安全が保証されると考えるのは幻想に過ぎない。1945年以
来、世界各地で発生している被爆の実態を思い起こせば、人類が核兵器と共に
存続していくことができないのは明らかである。

 私たちは、日本はじめ関係各国が、北朝鮮がこのようなかたちで自国の安全
を保障しようと結論した遠因を冷静に分析すること、そして、国連において同
国をいっそう孤立させて東北アジアにおける平和の実現を困難にしないこと
を、切に希望する。

 私たちは、10月3日の北朝鮮外務省の声明第3項目に注目する。そこには、北
朝鮮の最終目標が、朝鮮半島とその周辺から核の脅威を根源的に取り除く非核
化である、と明言されている。北朝鮮政府は、6か国協議の場で、この最終目
標に向けて共に努力すべきである。

 この目標は、かねてから日本でも民間から提案されている東北アジア非核兵
器地帯構想そのものである。私たちは、今年9月8日に調印された中央アジア非
核兵器地帯の実現に向けて、日本政府が大いに協力してきたことを評価する。
いまや非核兵器地帯は、南極を含む南半球から北半球に広がりつつあり、大気
圏外の宇宙、海底もすでに非核兵器地帯になっている。日本政府は、核兵器廃
絶に向けて重要な一歩を進めることになる日本を含む非核兵器地帯の実現に向
けても、最大限の努力をするべきである。

 関係諸国は、国連において国連憲章第7章に訴える措置を講じ、あるいは進
める前に、韓国が進めてきた朝鮮半島の南北会談を支え、米朝、日朝の話し合
いをすすめていくべきである。国際紛争は、いかなる場合であっても、戦争以
外の話し合いで解決を図るべきである。武力によって、安定した繁栄をもたら
すことはできない。武力行使につながる動きは、決してとるべきではない。

 さらに根本的には 核兵器保有国が核兵器に依存する政策を続ける限り、核
兵器を保有したいという誤った幻想を持つ国が続くことは確実である。核兵器
保有国は、今回の北朝鮮による核兵器実験が、核拡散防止の国際的な枠組みを
弱体化させ、それに拍車をかける動きであることを直視して、核兵器の不拡散
に関する条約(NPT)第6条の精神に立ち戻り、核兵器廃絶に向けて速やかに真
摯な行動を起こさなければならない。世界がいつまでも現状のまま続くと考え
るのは間違っている。

 私たちは、朝鮮民主主義人民共和国政府に対し、初心に帰って、同国声明が
言うとおり、 朝鮮半島とその周辺の非核化に向けての建設的な話し合いを速
やかに開始することを求めるとともに、日本政府をはじめ、関係各国政府が、
世界の平和と人類の生存をかけて、朝鮮民主主義人民共和国政府と、前提条件
をつけることなく真剣な話し合いを始めるよう求めるものである。


連絡先:事務局長 小沼通二
247−0014 横浜市栄区公田町200-9
mkonuma254@m4.dion.ne.jp   ファクス:045―891―8386
URL:http://worldpeace7.jp